ご購入頂いたお客様/ご検討中のお客様へ


製品登録について

日本国内で販売するノースフォークコンポジットのカスタムロッドブランクには一部を除いて製品保証が付随しています。この国内保証制度を利用頂くためには、予め使用者、購入日、製品等をウェブから登録頂く必要があります。ご登録はこちらからお願いします。ご登録頂くタイミングは、ビルディングの前後のいずれでも構いません。ただし、保証請求時にご登録が確認出来ない場合、製品保証の履行をお断りしております。

ブランクの反りや曲がりについて

テーパーの付いた先端径わずか1mm前後のステンレス製のマンドレル(芯金)に対して、カーボンシートやグラスシートなど、紙状の素材を、圧力を加えながら一方向から巻き付け焼成する現代のブランク製造方法(「シートワインディング製法」という)において、ティップからエンドまで、全ての断面が真円で且つ一切の曲がりや反りもないブランクを量産することは不可能とされています。この傾向は、特に、1.グラスファイバーやコンポジットマテリアルなど、柔らかい素材を使用するブランク、2.繊細さ、軽快さを求めるため、意図的に素材の量を抑えたブランク、3.ティップからエンドにかけてテーパーの絞りが急なブランクなどで強く見受けられるものです。こうした事実を鑑み、ノースフォークコンポジットでは、工場出荷時にフィッシングロッドとして使用する上で、機能的に影響を与えないと判断するブランクを良品とし、出荷しております。

フィニッシュ(表面の仕上げ)と紫外線の影響について

ノースフォークコンポジットのブランクは、焼成後、表面を覆っていたセロファンテープを剥がしたままの状態「アンサンドフィニッシュ」、もしくは、さらに1工程加え、表面を研磨したままの剥き出しのカーボン地の状態「ローカーボンフィニッシュ」による仕上げとなっています。双方とも表面にペイントは施しておりませんが、アンサンドフィニッシュであっても、ローカーボンフィニッシュであってもそれらが紫外線により、機能的に、性能的に時間の経過とともに劣化することはありませんので、安心してご利用下さい(科学的検証結果に基づく)。

ブランク表面に現れるシートの繋ぎ目などについて

「アンサンドフィニッシュ(上記参照)」、「ローカーボンフィニッシュ(上記参照)」ともに、ペイントを施していないため、ブランク表面にシートの繋ぎ目や終端部分が現れる場合があります。しかしながら、これらがフィッシングロッドとしての機能に影響を与えることはありませんので、安心してご利用下さい(科学的検証結果に基づく)。

シリコンポリッシャーの使用について

シリコン製のポリッシャーも使用頂けます。ただし、シリコンの塗布によりエポキシ樹脂がブランクに乗らない、いわゆる「弾き」や「縮み」が発生しますので、使用は、必ずビルドの終了後として下さい。

ブランクのカットについて

好みに応じてブランクをカットし、ご利用頂くことも可能です(2011年10月1日改訂)。この場合、ノースフォークコンポジットは、お客様によりカットされたブランクであっても、製品保証の対象として取り扱います。しかしながら、それがブランクの切断箇所に起因する不具合や破損、カット前と同レベルのルアーウェイトを使用したことによる破損につきましては、保証の対象外とします。

ブランクをカットすることにより、ブランクとしてのパワーは確実にダウンしますので、カットした分だけルアーウェイトの上限も下がるものとご理解下さい。例えば、8フィートのブランクを6フィートにカットした場合、そのルアーウェイトの上限はカットしたブランクの質量分だけ低くなるものと判断下さい。

ガイドスペースについて

米国ノースフォークコンポジットのウェブサイトにおいてガイドスペース値を公開しています。以下ウェブサイトにアクセス上、”Search”欄にブランク名を入力して下さい。なお、ここに表示されるガイドスペースはメーカー推奨値ではありません。あくまでもお客様自身でガイドスペースを決めることが出来ない場合など、参考としてご利用頂くことを目的としたものになります。

Guide Spacing Table(米国サイト)

標準添付されるシールについて

ブランクに標準添付されるロゴシールは、出荷時期により複数存在しています。それぞれ貼り方が異なりますので、以下で確認下さい。

  • 転写シール
    転写シールの取り扱いには、何点か注意を要する箇所があるため、以下で解説する「転写シールの貼り方とコツ」を参照して下さい。

転写シール(新型)
転写シール(旧型)
  • シール
    一般的な他の多くのシールと同様、アプリケーションシート(台紙)を剥がし、そのままブランクに貼り付け、エポキシでコーティングして下さい。

転写シールの貼り方(新型)

STEP 1.

新型の転写シールは、プラスティック状の台紙、転写イメージ(ロゴ、文字そのもの)、転写イメージが載っているクリアなフィルムから構成されています。

STEP 2.

まず最初に貼り付ける位置を決めます。

STEP 3.

位置が決まったら、アルコールやシンナー、シリコンリムーバーなどで脱脂します。

STEP 4.

台紙を剥がします。

STEP 5.

フィルムをブランクに乗せます。乗せる時は、予め位置を決め、静かに置くようにします。一度乗せたら動かせないので、1回で決めて下さい。一度乗せたフィルムを動かすと、イメージの一部が脱落することがあります。

STEP 6.

メガネ拭きで少しずつ擦りながらブランクにフィルムを圧着させて行きます。擦る際は、空気を押し出すように力を加えます。一通り末端まで圧し終わったら、ブランクを少し回転させてまた同じように圧していきます。これを繰り返します。

STEP 7.

イメージがブランクに圧着されたら表面のフィルムを剥がします。剥がす際は、一気に剥がすのではなく、ゆっくりと少しずつイメージがブランクに移っていることを確認しながら剥がして行きます。イメージの一部がブランクに移り切っていなかった場合は、フィルムを戻し、再びその部位を擦ります。

STEP 8.

全てのイメージがブランクに移っていれば作業は終了です。続いてエポキシやウレタンなどでコーティングして下さい。


転写シールの貼り方(旧型)

STEP 1.

転写シールは、白いプラスティック状の台紙、転写イメージ(ロゴ、文字そのもの)、転写イメージが載っているクリアなフィルム、そして、シリコンリリースライナー(薄い紙)から構成されています。

STEP 2.

まず最初に貼り付ける位置を決めます。

STEP 3.

位置が決まったら、アルコールやシンナー、シリコンリムーバーなどで脱脂します。

STEP 4.

白いプラスティック状の台紙を剥がします。非常に密着性の高い台紙になりますので、側部から解すようにして剥がします。

STEP 5.

転写イメージの表面を覆っているシリコンリリースライナーを剥がします。

STEP 6.

転写シールをブランクに乗せ、指先で軽く押さながら、インスタントレタリングに使うバーニッシャーや、角のない丸いボールペンの柄などを往復運動させながら、擦り付けます。擦り付ける際のコツは、一点に力を込めるように圧するのではなく、同じ場所を何回も何回も往復させ、回数を重ねることでイメージをブランクに移すようにすることです(一回の圧力よりも往復する回数がポイントです)。

STEP 7.

転写具合を見ながら少しずつ台紙を剥がします。圧着の甘い場所を見つけたら、クリアフィルムを戻し、再びバーニッシャーや角のない丸いボールペンの柄などで擦ります。また、もしクリアフィルムの剥離後、気泡を見つけた場合は、針で穴を空け、空気を抜いて下さい。エポキシ樹脂を乗せる工程で少なからず熱を入れることになりますので、気泡を放置すると熱で膨張することがあります。全てのイメージが綺麗にブランクに移ると、クリアフィルムが一気に剥がれることがあります。

STEP 8.

全てのイメージがブランクに移っていれば作業は終了です。続いてエポキシやウレタンなどでコーティングして下さい。

転写シールの保管方法

転写シールは、湿度や直射日光、乾燥に弱いため、開封後は、チャック付きポリ袋か食品保存用密閉容器に入れ、湿度、温度が安定した場所で保管して下さい。保管状態により、吸着力が著しく劣化する場合があります。

転写シールの再発行

NFC WEB SHOPにて転写シールの再発行も承っています。

転写シールの貼り方とコツ

  1. 転写シールは、台紙(プラスティック状のフィルムです)、転写イメージ(ロゴ、文字)、シリコン・リリース・ライナー(薄い油紙のようなものです)から構成されています。
  2. 貼り付ける位置を決めます。
  3. 位置が決まったら、消毒用アルコールやシリコンリムーバー(車用品店などで販売されています)などで油脂やシリコンを除去します。油脂やシリコンは、エポキシコーティング時の「弾き」や「えくぼ」の原因となります。
  4. プラスティック状の台紙を剥がします。密着性の高い台紙になりますので、尖ったニードルなどを側部から差し込むようにして剥がして下さい。
  5. 転写イメージの表面を覆う薄いシリコン・リリース・ライナーを剥がします。勢い良く剥がすと転写イメージも剥がれ落ちることがありますので、慎重に剥がして下さい。
  6. 転写シールをブランクに乗せ、指などで軽く押さえます。次にバーニッシャー(インスタント・レタリング用として販売されているものです)や、角のない丸いボールペンの柄などを往復運動させながら、ゆっくりとしっかりと擦り付けます。この間は、指先で転写シールを抑えながらの作業となります。
  7. 転写イメージの一部に、吸着の甘い箇所を見つけたら、眼鏡拭きなど、乾いた柔らかい布で、転写物を上から押し付けます。天然繊維も利用出来ますが、布端の糸くずなどがシール境界部に入り込み、シール破れの原因となることがありますので、化学繊維の利用をお奨めします。また、もし台紙の剥離後、大きな気泡を見つけた場合は、針で穴を空け、空気を抜くことが出来ます。
  8. 転写具合を見ながら少しずつ台紙を剥がします。
  9. 転写が完了したらエポキシやウレタンなどでコーティングして下さい。焼付ける場合は、温度を120℃以下として下さい。