Episode 7

ノースフォーク・リバーのほとりで始めた新たな挑戦

2009年夏、ゲイリー・ルーミスと彼の息子でありノースフォークコンポジット社のチーフ・エンジニアであるブラッド・ルーミス、そして、ゼネラル・マネージャーのジョン・ボイルは、世界最高品質のブランクを製造するため、会社を立ち上げた。それがワシントン州のノースフォーク・リバーのほとりにあるノースフォークコンポジット社である。エピソード7では、この新たな会社でゲイリーとゲイリーのチームがこれから何をしようとしているのかを紹介する。

川のほとり

2009年4月にG.Loomis社が2009年末をもってブランク単体での販売を中止すると発表したんだ。これがブランク製造を再開しようと考えた直接的なきっかけだった。勿論そこには、かつてG.Loomis時代にビジネスをともにした多くの友人達からのリクエストも追い風としてあった。さらに、アメリカ国内の雇用機会を少しでも守りたいという気持ちもあったんだ。

我々の目的は、真のパフォーマンス・フィッシング・ツールと呼ぶに相応しいブランクをデザインすることだ。多くのロッド・メーカーは、残念なことに釣り人を釣るためのロッドをデザインしている。しかし、我々は、純粋に魚を釣るための最高のロッドを作りたいと思っている。

最高のフィッシング・ツールをデザインするために、我々は、まず、その釣りに精通したベスト・フィッシャーマンにコンタクトする。なぜなら、彼らほどそのロッドに求められる要件を正しく、そして、深く理解している人はいないのだから。そして、試作を繰り返しながら、煮詰めて行く。幸いにして我々には世界中の優れたフィッシャーマンにネットワークがあるからね。

他の産業と同じように、釣り具業界も常に変化している。意味のある変化もあるが、中には、表面だけの宣伝文句に終始しているものもある。事実、新素材と銘打って今日まで色々なマテリアルが出現してきたが、その殆どは性能向上に貢献しなかった。ただ、新素材はマーケティングのネタにはなるけどね。ノースフォークコンポジット社では、G.Loomis社時代と同様、パフォーマンスを発揮する確かなマテリアルと確かな製法しか採用しないつもりだ。

ブランク

勿論、これは、現状に留まり続けるということではない。私は、一度、この業界を離れ、そして今また戻ってきた。幸いにして、G.Loomis時代から続くパートナーシップは今でも良好。先日もそんなパートナーの一人を通じて、興味深いマテリアルに出会った。今は専らそのマテリアルをテストしている。今のところテストは順調。そのマテリアルを使えば、今まで出来なかった幾つかの新しい試みも可能となりそうだ。ただ、これをどの様にブランクの性能向上に結びつけるかという点については、もう少し時間をかける必要があると思っている。でも、きっと近いうちにイノベイティブな次世代のハイ・パフォーマンス・ブランクが提供出来ると思うよ。

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まとめ

エピソード1からエピソード7まで、全編に共通して言えるのは、情熱こそがゲイリーの原動力である、ということではなかろうか。そして、その情熱は今も変わっていない。彼は、常に新しいマテリアルを探し続け、そのマテリアルを活かすための製法を研究し続けている。

名実ともに世界で最も多くのブランクを創りだしてきたゲイリー・ルーミスが自らの経験とネットワーク力を結集して、新たに始めた新プロジェクト、それがノースフォークコンポジットだ。

彼のゴールは極めてシンプル。全てのアングラーに釣りの楽しさを提供すること、ただそれだけだ。

 

ゲイリー・ルーミスサイン

出典:
Gary Loomis Interview Part 1 – The Legend Lives (much to our relief)
http://www.tackletour.com/reviewinterviewgaryloomis.html
Gary Loomis Interview Part 2 – The Legend Lives (much to our relief)
http://www.tackletour.com/reviewinterviewgaryloomispart2.html

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